科研費採択者に共通する申請書の特徴

大学教員・研究関連

根拠データの視点から読み解く「採択される申請書」の条件

はじめに

「冷やし中華はじめました」の張り紙を目にする季節を迎えると、研究者の中には科研費の申請時期が近付いてきたと思う先生も少なくないと思います。そんな気の知れた研究者同士が集まると、

「どのような申請書が採択されるのか」

「採択者にはどのような共通点があるのか」

「何を改善すれば採択率が上がるのか」

といった、ある意味不毛な話題で盛り上がるのが研究者であったりします。。日頃、確実性や再現性といった探求心に満ちた人間たちなのに、不確実性に真摯に向き合う姿はなぜか面白いのです。

現在も採択課題を持っていると、このような質問を受ける機会は少なくありません。むしろ多くなってきます。それくらい、研究者は研究費にハングリーな状態だったりします。

すでに回答のにおいを漂わせてしまいましたが、この問いに対して単純な答えは存在しないといってもいいでしょう。

科研費審査は研究分野によって異なりますし、審査区分によっても重視される観点は変わります。また、毎年の競争状況によっても結果は左右されることが多いのです。

それでも、採択者同士で話を深堀りしていくと、採択される申請書には一定の共通した特徴が存在することに気が付きます。

それは研究テーマの違いを超えて見られる特徴であり、研究分野が異なっても比較的共通して観察されるものです。 今日は、科研費審査制度の趣旨や評価基準、研究支援、エビデンスの視点などを踏まえながら、採択される申請書に共通する特徴について考察したと思います。

なお、今回のテーマは

第1章 科研費審査を誤解していないか

第2章 採択者に共通する最大の特徴は「課題設定」である

第3章 採択者は新規性をどのように説明しているのか

第4章 審査員が本当に見ているのは方法論である

第5章 図表が審査結果を左右する理由

第6章 不採択申請書に共通する5つの特徴

第7章 データから見えてくる科研費採択者の特徴

最終章 生成AI時代の科研費申請と研究者に求められる力

で構成する予定ですが、少々ボリュームが大きいため、分けて書いていこうかなーと思ってます。

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