研究者パパのぼやき ~大学教員という仕事のリアル~

こんにちは。

このサイトの管理人である。

私はとある大学に勤務する40代の研究者である。

研究分野は社会科学。

ある事象についてミクロな視点とマクロな視点の両方から分析し、その結果を考察することを主な仕事としている。

もう少し詳しく説明したいところではあるが、研究者の世界は思った以上に狭い。

身バレ防止のため、このあたりでご容赦いただきたい。

そんな研究者であるが、家に帰れば(いや、正確には帰らなくてもかもしれないが)、二児の父でもある。

このブログでは主に「買ってよかったもの」や「子育てと仕事の両立」について書いているが、たまには研究者として感じていることも書いてみたいと思う。

今回はそんなぼやきである。

20年以上アカデミアの世界にいる

大学院を修了して以来、気が付けば20年近くアカデミアの世界に身を置いている。

今でこそ大学教員として働いているが、ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。

20代から30代半ばまでは、いわゆる任期付き教員として働いていた。

大学業界では珍しくない話だが、数年ごとに契約更新や次の職探しが必要になる。

研究成果を出しながら次の職を探す。

現在の立場から振り返ると、なかなか過酷な働き方だったと思う。

幸運なことに30代半ばでテニュアポストを得ることができた。

専任教員として採用されてから、ようやく人生の歯車が回り始めたような感覚があった。

その後、結婚し、二人の子どもに恵まれ、現在に至っている。

今思えば、本当に運が良かった。

研究の世界では実力だけではどうにもならない部分がある。

タイミングや巡り合わせも大きい。

研究費を獲得することも仕事

専任教員になると、研究だけしていれば良いわけではない。

むしろ研究を続けるために研究費を獲得する必要がある。

大学関係者ならよくご存じだと思うが、科研費の申請は毎年の重要業務である。

幸いにも私はこれまで申請した科研費が不採択になったことがない。

もちろん大規模な研究費ではなく基盤研究(C)が中心である。

それでも、自分の研究テーマや方向性が一定程度評価されているのだと前向きに受け止めている。

もし需要があるようなら、今後は科研費申請書の書き方や研究計画のまとめ方についても記事にしてみたいと思っている。

実は社会科学者になるつもりはなかった

少し意外かもしれないが、学生時代の専門は社会科学ではない。

生物学である。

研究対象は酵素だった。

社会科学の研究者というと、最初からその道を歩んできたように思われることもあるが、私の場合はかなり変わった経歴かもしれない。

地球育ちのサイヤ人ではなく、生物学育ちの社会科学者である。

以前はこうした経歴は珍しかったように思う。

しかし最近は、

  • 疫学
  • コホート研究
  • 医療統計

などの発展もあり、自然科学出身者が社会科学的な研究に携わるケースも増えている。

異なる分野の知識や考え方が融合することは非常に面白い。

研究の醍醐味の一つだと思う。

大学教員のイメージと現実

さて、ここからが今回の本題である。

20年近く大学の世界を見てきて強く感じることがある。

それは、

「世間が思い描く大学教員像と現実が大きくかけ離れている」

ということである。

大学教員というと、

  • 給料が高い
  • 時間に余裕がある
  • 自由な働き方ができる
  • 研究だけしている

といったイメージを持たれることが少なくない。

もちろん大学によって事情は異なる。

国立大学と私立大学でも状況は違う。

しかし少なくとも現在の地方国立大学について言えば、そのイメージはかなり現実とかけ離れている。

教育。

研究。

社会貢献。

学内運営。

外部資金獲得。

これらを同時並行で進めなければならない。

さらに少子化による学生数減少への対応もある。

大学を取り巻く環境は年々厳しくなっている。

2040年問題への危機感

最近特に気になっているのが2040年問題である。

18歳人口の減少は今後さらに進む。

これは大学にとって避けて通れない課題である。

もちろん各大学とも努力している。

しかし、

「頑張っている」

だけでは問題は解決しない。

研究でも同じだが、問題解決には現状分析と戦略が必要である。

努力や根性だけで乗り切れる時代ではない。

地方大学はこれまで以上に厳しい選択を迫られるだろう。

統合。

再編。

機能分化。

こうした議論は今後さらに加速すると考えている。

それでも大学は面白い

ここまで読むと大学の未来に悲観的な人間に見えるかもしれない。

しかしそうではない。

私は大学という場所が好きである。

学生たちの成長を見られる。

新しい知見を発見できる。

社会課題に向き合える。

こうした魅力は今も変わらない。

だからこそ、大学には変わってほしいとも思う。

変わるべきところは変わり、守るべきところは守る。

そんな未来を期待している。

おわりに

このブログでは普段、

子育てや便利グッズについて書くことが多い。

しかし、その背景には研究者としての生活がある。

忙しい仕事と子育てをどう両立するか。

限られた時間をどう使うか。

だからこそ時短グッズや便利アイテムに惹かれるのかもしれない。

今後もたまにはこんな「研究者パパのぼやき」を書いていこうと思う。

もし同じような立場の方が読んでいたら、少しでも共感していただければ幸いである。

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